2015年1月の厚生労働省の発表によると、65歳以上の4人に1人が認知症または予備軍と言われています。
そして、難聴は認知症発症の危険因子であると言われており、『運動・口腔に係る機能の向上、栄養改善、社会交流、趣味活動など、日常生活における取り組み』が大切であるとしており、難聴の早期診断ならびに補聴器を使うことによる早期対応が、認知機能低下の予防につながる可能性があります。
私はまだまだと思ってらっしゃる方も、実は聴力低下は40歳前後から始まっていると言われています。少しでも聞こえにくいと感じたら、耳鼻咽喉科医
診察をお受けになることをおすすめします。
さらに難聴と様々な健康状態に関連性があるとも言われています。たとえば、糖尿病・脳心血管障害・転倒のリスク・がん治療など。
そして、早めの補聴器装用は脳の活動を活発に促し、未使用者は使用者に比べて『もの忘れがひどくなる』などの認知症のリスク度が12%高くなると報告
されています。お仕事をしている補聴器使用者のうち、90%の使用者が補聴器装用に『役立っている』と回答しています。